【実体験】総務が技術コミュニティに参加したらどうなる?

【実体験】総務が技術コミュニティに参加したらどうなる?

「会社の変化を支える」はずのバックオフィスの私が、ワークショップの主催をして「変化を生み出す側」になっていた。
Clock Icon2024.12.09

はじめに

バックオフィスの皆さん、こんにちは!今日もお疲れ様です。総務のkankanです。
今回は、タイトルにあるとおり、バックオフィス従事者の私が技術コミュニティに参加したときの体験談をお話しします。

最初に結論からお話しします。
技術コミュニティに参加したことで、私は大きく2つの気づきを得ました。

  1. 普段の環境から一歩外に出て新しい情報に触れることで、自分の本業にも良い影響があること
  2. 少し難しそうなお題でも、コミュニティの中で挑戦すれば、一人では到達できないレベルまで行けること

ここでは抽象的な表現になりましたが、具体的にどのようなことが起きたか気になる方はぜひこのブログにお付き合いいただけますと幸いです。

なお、本ブログは「クラスメソッドのコミュニティ活動 Advent Calendar 2024」の一員として執筆しておりますので、併せてそちらもぜひご覧ください。

(私はクラスメソッドグループ アノテーション株式会社より参加しております)

0歩目:IT業界の謎”コミュニティ活動”

私は、弊社で働き始めてから、エンジニアの方々が頻繁に技術コミュニティに参加している文化はつくづく不思議なものだなぁと思っていました。
営業活動でもない、社内の部活でもない。同じ言語や技術を扱う人たちが、会社の垣根を越えて集まって情報交換や発表をする。

それは、IT業界経験が浅い私にとって新鮮で不思議な現象で「なぜ集まるんだろう?」「どんな価値があるんだろう?」と思っていました。

目の前に謎があるときにやることは一つですね。
それは、、、まず自分でその中に飛び込んでみることです!

これが一番手っ取り早く謎を解き明かす方法だと思いました。
いつか機会があれば、私も何某かの技術コミュニティに参加してみたいと思っていました。(まだ何の技術もないけれど)

まとめ

  • IT業界初心者には、エンジニアコミュニティは不思議な文化に見えた
  • なぜコミュニティ活動があるのか、その価値が気になった
  • 謎を解くには自分で体験してみることがいいと考えた

1歩目:社内のNotionコミュニティに参加

そんな時、2023年6月に社内でNotionについてのコミュニティが立ち上がるという知らせを目にしました。

「これなら私も参加できそう!」と、思いました。
Notionは、データベース機能が便利なメモアプリで、普段から使っていて好きなツールでした。
メモアプリですから、プログラミングの知識は必要ありません。
使い方や活用方法の話をすることで、私でも貢献できそうな気がしました。

実際にここで私が「PARAメソッドを使ったNotion活用法」について発表した際のレポートはこちらです。
https://dev.classmethod.jp/articles/cm-an-nm-notion-gathering-1st-para-method/

この経験を通じて、業務以外の活動でも社内の皆さんに貢献ができるんだと気づけました。
また、コミュニティ活動に積極的な方々と交流を持つことができ、私のマインドセットがより前向きになっていったと思います。
そのおかげで、私は次の1歩を踏み出すことになります。

まとめ

  • 自分にとって親しみやすいテーマとの出会い
  • 参加だけでなく貢献することを意識したら、社内の方との新しい関わり方を発見できた

2歩目:社外の技術コミュニティに参加

1歩目の体験を経て、次は社外のコミュニティにも挑戦してみたいと思うようになりました。そんな時、2024年7月に仙台で、エンジニア交流イベント「Tohoku Tech」が開催されることになりました。

そこで私は、司会として参加しないかとお誘いをいただき、「技術の話はできないけど、司会ならがんばればできるかも」と思い、参加させていただきました。(司会も自信はないです)

このときは生成AIがテーマでしたので、社内外の方々がどのように生成AI技術を使った開発をされているか発表されており、生成AIの活用アイデアに触れることができました。

「Tohoku Tech」は、2024年12月にも「AWS re:Invent」をテーマにして、仙台駅直結の会場で開催がありますので、お越しいただければ幸いです。

https://events.classmethod.jp/study-club/20241219-tohokutech/

さらに、仙台に来たついでということで、
翌日開催されたJAWS-UGにも参加しました。こちらも生成AIがテーマで、AWS環境で生成AIを動かすハンズオンが行われました。

正直私は、AWSにログインしたことすらなく、試験を受験しても落ちてしまう始末で、全くついていける自信がありませんでした。
でも、「せっかくの機会だからここで学びを得たい!」という食らいつく気持ちで参加したことと、一緒に参加した弊社の先輩方の優しいサポートを受けられたことにより、なんとかAWS LambdaとAmazon Bed rockを組み合わせたRAGの仕組みを実装することができました。

ここでは、「自分には難しすぎる」と思っていたことでも、周囲の方の力を借りればできると感じました。
もしも仮に、技術的に全く同じ内容をブログで読んで一人で挑戦しても、きっと途中で挫折していたはずです。周りの方の助けがあることで、自分の実力以上の景色を見ることができました。
それはまるで、子どもが自転車に乗る時に補助輪を付けて乗り始めるようなもので、
最初のうちは補助輪なしで走れることよりも、自転車に慣れることの方が大事ですよね。

まとめ

  • 社内から社外へコミュニティ活動の場を広げる
  • 非エンジニアでもできる役割で参加する(司会、参加者など)
  • コミュニティの支援があれば、技術の壁も乗り越えられる

3歩目:社内でワークショップを主催して、学びを社内に還元

2歩目の経験を終えた私は、ここで得た抽象的学びを、なんとか自分の実生活に具体的に落とし込めないかと考えていました。
当時、会社全体では様々な場面で生成AIが活用されていましたが、私の所属する総務部門では、まだあまり活用が進んでいない状況でした。

「私のような初心者でも、コミュニティの力を借りてRAGの実装ができた。
ならば、同じように悩んでいる人の力になれるんじゃないか?」

そう考え、2024年9月に社内で生成AI活用ワークショップを企画しました。
会社からの「生成AIを使おう」という指針の打ち出しだけでは、具体的にどう始めればいいかわからない人のために、本当に基礎的なところから、みんなで一緒に学んでいける場を作ることにしました。

ワークショップでは、以下のようなステップで進めました:

  • 社内のAI利用ガイドラインの確認
  • 社内で使用可能なAIツール「AI-Starter」へのログイン方法
  • 実際にみんなで同じプロンプトを入力して、結果を比較・共有

嬉しいことに、このワークショップは予想以上の反響がありました。
「このワークショップをきっかけに生成AIにハマった!」という声や、実際に業務効率が改善された例も目にしました。
また、部署内での生成AIに関する会話が格段に増え、それぞれが自分なりの使い方を見つけてくださっているのをうれしく感じました。

まとめ

  • 社外で得た学びを社内に還元する
  • 初心者向けに、基礎からみんなで学ぶの場をつくる

コミュニティ活動が私にもたらしたもの

最初の謎「なぜみんなコミュニティに参加するのか?」の答えは見つかっていません。
きっと、皆それぞれの理由で参加しているんだと思います。

ただ、自分が参加する理由は見つかりました。

私の場合、次の2つです。

  1. 普段の環境から一歩外に出て新しい情報に触れることで、自分の本業にも良い影響があること
    • 社内のNotionコミュニティ、社外の技術コミュニティと、徐々に行動範囲を広げていくと新しい知見を得られた
    • その経験があったからこそ、社内ワークショップという形で、自分の所属部門に良い影響を与えられた
  2. 少し難しそうなお題でも、コミュニティの中で挑戦すれば、一人では到達できないレベルまで行けること
    • 一人では「難しそう」と避けていたことも、コミュニティの場があることで初めてやってみる助けになる
    • 周りの方の助けがあれば、実力以上の場所まで到達できる

このように私の仕事には、コミュニティ活動をきっかけとしていい変化を生むことができました。
今後も、コミュニティに何らかの形で関わることで、自分の成長と自部署への還元につなげていけたらいいなと思っています。

アノテーション株式会社について

アノテーション株式会社はクラスメソッドグループのオペレーション専門特化企業です。サポート・運用・開発保守・情シス・バックオフィスの専門チームが、最新 IT テクノロジー、高い技術力、蓄積されたノウハウをフル活用し、お客様の課題解決を行っています。当社は様々な職種でメンバーを募集しています。「オペレーション・エクセレンス」と「らしく働く、らしく生きる」を共に実現するカルチャー・しくみ・働き方にご興味がある方は、アノテーション株式会社 採用サイトをぜひご覧ください。

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